2009年8月26日水曜日

誤報の原因

昨日の、緊急地震速報の誤報のニュースですが、
その原因は業者の作業ミスだということが判明したようです。
なんと古典的な…。
25日朝6時半ごろ、関東〜東北の広い範囲で緊急地震速報が誤報された問題ですが
気象庁が発生原因が判明した、と会見で明らかにしました。

前日24日に委託業者が千葉県内に設置されている地震観測点をメンテナンスした際
ソフトウエアの改修を無断で行ってた、ということです。
事の次第はこうです。千葉県南房総市にある観測点「千葉三芳」において改修を委託
された明星電気(群馬県)が24日、作業対象になっていないはずの緊急地震速報処
理用の地震計についても作業を行ってしまいました。その際に地震波の振幅補正数値
の単位を誤って設定したため、地震の規模が大きく判定されてしまった、ということ
です。人為的ミス。いわゆるヒューマンエラーというやつですね。

この改修は、千葉市や大阪市など、日本各地の観測点計4カ所で行われましたが、
現在では正しい設定に復旧されており、正常運用が行われているということです。

気象庁地震火山部の伊藤秀美部長は、会見でコメント。

「われわれにも監督責任はある。今後も国民の信頼に応えていきたい」

実は地震の誤報はいまに始まったことではありません。昨年7月には千葉県銚子市で
震度2を観測した地震について「最大震度5弱以上」と緊急地震速報の第1報で過大
評価して発信。今年5月には「宮崎市で震度6強」などとする訓練用情報をサイト上
に誤って掲載しています。

誤報は気象庁ばかりではありません。
11日に発生した静岡沖を震源とする地震では、日本テレビが早朝のテレビ番組で

「死者・行方不明者780人以上」

などと訓練用テロップを流してしまいました。

地震報道は多くの人命がかかっている重大な情報です。
責任の重大さを認識し、気を引き締めて事に当たっていただきたいものです。


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